三浦工業が燃料電池の新製品を本格展開

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公開時間:2019-07-25 16:53源:日本経済新聞

ボイラー大手の三浦工業は飲食店などに向けた業務用の燃料電池事業を本格展開する。発電の中核装置に業界初となる金属部品を採用した製品を10月に投入する。出力は4.2キロワットと小規模で、一般的な燃料電池に比べて耐久性を大幅に高めたのが特徴だ。同社は電力や廃熱の有効活用が可能になる同製品の導入で、年間80万円程度の光熱費削減が見込めるとしている。5年後に年間1000台の販売を目指す。


新製品が採用するのは「SOFC(固体酸化物形燃料電池)」型と呼ばれる発電効率が高い方式。発電機能を担う「セルスタック」と称する中核装置に、薄い鋼鉄のような金属板を採用した。セルスタックはセ氏1000度程度までの温度変化にさらされるため、一般的に用いられるセラミック板なら1年ごとの交換が目安。金属板なら10年間は交換不要だという。


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開発に当たっては、英国の燃料電池メーカー、セレス・パワーと提携。三浦工業によると、セルスタックの主要部品に金属板を採用した商品化は世界でも初めてだ。同様の技術は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による技術開発ロードマップで、30年ごろの実用化に向けた課題として挙げられている。同社は他社に先んじて製品化した。

金属板には汎用的な金属を使用しており、需要増加に伴う量産に対応しやすく生産コスト削減も期待できる。セルスタックはセレス・パワーが製造、三浦工業が輸入し松山市内の自社工場で完成品に組み立てる。


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新製品の出力は4.2キロワット。発電時の廃熱を利用して60度のお湯を1時間に80リットル供給する。使用環境にもよるが、導入施設は光熱費2割の削減効果が期待できる。

現時点で販売価格は1000万円超を想定する。ただ経済産業省や各自治体が補助金制度を設けており、導入施設は数年で投資費用を回収できるとしている。

三浦工業は飲食店や高齢者施設、フィットネスジムなど全国約15万軒の施設で導入メリットがあると推計している。5年後には国内で年1万台の市場規模を見込み、そのうち1割の1000台の販売が目標だ。

国内では京セラなどの製品と競合する。三浦工業はガス会社との連携のほか、主力のボイラーで築いた販売網を活用し営業を展開する。新製品には災害時などに停電しても発電が続けられる自律運転機能も標準搭載する予定。

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